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[検証]お風呂の湯水で加湿できる? ※Part2 後編

2025.12.24  Blog

こんにちは。斉藤です。

この度もブログをご覧いただきありがとうございます。

[今回のブログは、お風呂の湯水で加湿できる? ※Part2 ] 後編です。

前回ブログはこちらからご覧ください↓(検証条件)

リンク:[検証]お風呂の湯水で加湿できる? ※Part2 前編

 

それでは、リベンジ実験の様子から綴ってまいります。

 12月5日(金) 17時00分 浴槽給湯開始。

エコキュートの操作

①浴槽の湯温は48℃

②湯量は220L

「使用した残り湯を最大追い焚き温度で温める」+「給湯して熱容量を増やす」

とした、実生活を想定しています。

③再追い焚き

12月6日(土) 18時00分 に追い焚き。

 

補足:

「SaiCLE」は標準でおひさまエコキュートを使用しています。

そのため、日中に太陽光発電(8.8kW)を利用して曇りでもお湯を沸かしてくれます。

省エネ・電気代がほとんどかかりません。そのため、夕方以降の入浴と良い相性です。

25分弱で220Lの湯沸かし完了。

 

[扇風機の使用]

ここから扇風機を使用して浴室外に水蒸気を逃がしていきます。

扇風機の風量は ” 中 ” 設定。加えて天井の圧送(送風) ファンも補助的に稼働させます(排気用ファンは停止)。 

[送風による湯面の状況について]

扇風機の送風が浴室壁に当たり湯面が揺らぎました。

想定通りに蒸発を促進させることが出来そうです。そして、このまま稼働させ続けます。

写真では分かり難いためこの様子をYouTubeにアップしてみました。

扇風機稼働の状況はこちら↓

リンク:SaiCLE モデルハウス 浴室扇風機実験中

 

[各室の実測データ]

それではここから ランドリー室 → LDK → 子供部屋 → 寝室 の順で公開していきます。

 

 

測定は R7年 12月5日(金) 17時00分 ~ 12月6日(土) 23時00分 ですが、

加湿の上昇を確認するため、 12月5日(金) 12時00分 から読み取っていきます。

 

①ランドリー室

ランドリー平均温湿度

平均室温:25.16 ℃

平均相対湿度:44.69 %

平均 容積絶対湿度:10.41 g/m³

平均 重量絶対湿度:8.78 g/kg(DA)

 

②LDK

1階リビング平均温湿度

平均室温:26.87 ℃

平均相対湿度:36.06 %

平均 容積絶対湿度:9.15 g/m³

平均 重量絶対湿度:7.57 g/kg(DA)

 

③子供部屋

子供室平均温湿度

平均室温:25.56 ℃

平均相対湿度:38.11 %

平均 容積絶対湿度:9.02 g/m³

平均 重量絶対湿度:7.62 g/kg(DA)

 

④ 寝室

寝室平均温湿度

平均室温:24.30 ℃

平均相対湿度:40.69 %

平均 容積絶対湿度:9.01 g/m³

平均 重量絶対湿度:7.57 g/kg(DA)

 

全体平均温湿度

平均室温:約 25.47 ℃

平均相対湿度:約 39.9 %

平均 容積絶対湿度:約 9.40 g/m³

平均 重量絶対湿度:約 7.89 g/kg(DA)

 

以上の実験結果となります。

 

[湿度上昇を確認]

5日17時の浴槽給湯開始後、各室共に相対湿度、重量絶対湿度共に上がっていきました。

前回の検証では見て取ることができませんでしたが、浴室蒸気による加湿効果を今回得ることができました。

 

前回検証結果はこちらからご覧ください↓

リンク:お風呂の湯水で加湿できる? ※Part1 [後編| 

 

住戸全体の平均重量絶対湿度は、約8g/kg(DA)となり安定傾向に感じます。湯温、湯量、扇風機それぞれ上手く働いた結果と思います。

補足:個人差もありますが、人が快適に感じる重量絶対湿度は7.0〜10.5 g/kg(DA)とされています。

 

また、湿度データを掘り下げると開始浴槽給湯による湿度は緩やかな上昇でありました。

おそらく乾燥した壁や無垢材が先に水分を吸収したためだと考えられます。

 

しかし、6日18時からの追い焚き以降、内装材の吸湿が落ち着き、余剰の水蒸気が空気中に留まり始め、

その結果、複数室で同時に安定した湿度上昇になったと推測します。

(モデルハウスは無人であり、生活蒸気が起こらないため変化が読み取りやすい)

 

加えて、実生活では翌日の朝も追い焚きを行うことで、

加湿器不要の可能性がより高まると考えます。

これは高気密高断熱に加え、計画換気が適切に機能していることで、

室内の水蒸気が過度に失われず、住戸全体に循環しているためです。

一方で、断熱・気密が不足している住宅では、水蒸気の保持が難しく効果が小さくなるため、

結果として加湿器が必要になってくるでしょう。

さらに、温度だけでなく湿度の動きが可視化されたことで、オリジナル全館空調と空気循環が、

実際の暮らしの中でも機能することを示唆しています。

 

次回の検証では、洗濯干しと併せて実験してみたいと思います。

夏と異なり居室へ水蒸気を開放できるため、乾燥時間も短くなると期待しています。楽しみです(^_^)

 

今回リベンジ成功ができてよかった。この結果からお客様へのアドバイスもできるようになりますね。

ご一読いただきありがとうございました。

自然素材・高気密高断熱・住宅性能を大切にする工務店 斉藤建築工業㈱

 

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