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前編『SaiCLE』の開発に至る経緯

2025.02.17  Blog

こんにちは、茨城県筑西市の高気密高断熱工務店、斉藤建築工業の斉藤知広です。

今回は、高気密高断熱の規格住宅『SaiCLE』の開発に至る経緯をご紹介します。

全部で2回に分けたいと思いますので今回は前編になります。

わたしたちは、住まいのより良い選択肢を提供できる住宅を模索していました。その結果、生まれたのが『SaiCLE』です。その背景として、まず住まいの選択肢が多様化していることが挙げられます。

「建売」「注文」「規格」「リノベ中古」など、さまざまな選択肢があります。一生に一度の住宅購入は、ご家族の将来を見据え、適切な選択を決断することが大切と考えますが、そもそも、どの基準で判断すればよいのかが難しいのではないかと思うのです。

もちろん、建築予算も大きく関係するのですが、「快適性」「安全性」「経済性」全てを無視した住宅購入は少ないと考えます。 そのためか、昨今の住まいづくりのSNSや動画配信サイトをチェックすると検討者に向けたトレンド情報や嘘か本当か分からない情報が少なくありません。

これらの情報は時間とともに変化し、多くの情報がむしろ検討基準を惑わせていると感じるのです。

例えば、〇〇のキッチンや〇〇のクロスが流行っている。ZEH(ゼロエネルギー住宅)だから電気代が掛からない(安い)。断熱等級5であれば断熱性能は十分。気密性能は、C値1.0を切れば高気密など。どれも時代によって変わる一時的な流行、基準に思えます(少し前までは断熱等級4が国内最高等級でした)。

住宅を購入すれば、何十年も基本的には替えませんし、性能においては大掛かりな工事が必要になります。大切な予算の方向性を決めるにしても、何にどれだけ振り分けたら良いのか判断の見極めに悩んでしまうのです。

そのために私は、いつもお客様にお伝えしていることがあります。

取り替える必要のない住宅性能が先ず何より重要であること。「安心」「安全」「健康的」にご家族が暮らせることが本質であること。「何代にも渡って愛され住まう」ことができることが本物の住まいであること。

とは言え、「断熱等級7(UA値0.26以下)」、「耐震等級3(許容応力度計算) 」、「C値0.3以下」の住宅性能に加えて「自然素材」とすれば、昨今の建築費高騰も重なり予算が掛かります。

家は、大切な家族の未来、そして後世に受け継がれるものです。そのため、基本的な高性能・高品質を“高価で特別なもの”にしたくない想いがあります。
では、どうすればそれを実現できるのか。その答えとして、たどり着いたのが規格住宅『 SaiCLE』でした。

わたしたちが考える「本物と本質」を最良のスペック(※1)、サイズ(28坪 ※2)を規格住宅化することで徹底して吟味し、選択と集中によってコストを落とすことにしたのです。

※1 性能について | SaiCLE|斉藤建築工業株式会社

※2 サイクルについて | SaiCLE|斉藤建築工業株式会社

※2 プラン | SaiCLE|斉藤建築工業株式会社

 

ここで前半が終わりとなります。

次回の後半は、開発におけるもう一つの側面についてお伝えします。ぜひご覧ください。

ご一読いただき誠にありがとうございました。

 

 

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