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住まいづくりの「コンセプト」が生まれた経緯

2025.03.11  Blog

こんにちは、茨城県筑西市の高気密高断熱工務店、斉藤建築工業の斉藤知広です。

今回は、「コンセプト」が生まれた経緯について綴ってみます。

始めに、斉藤建築工業の思想とする「理念」と「信念」は、樹木に例えると「根」、「幹」にあたる、まさに根幹です。根は、太く、広く、深く伸ばすことで強風に幾度も耐えられます。幹は太くなることで多くの葉に水分を送り、成長の養分を作る光合成がより多くできます。このように理念と信念は、持続可能な家づくりの根幹なのです。また指針とする「ミッション」は水分であり、「ビジョン」は土であり、「バリュー」は日光にあたります。

そして「コンセプト」とは、「枝」に位置付けられます。成長の振る舞い方によって、樹木全体の佇まいを形作る、住まいづくりの原型であると捉えています。これによって、ご家族それぞれの住まいづくりが、花・葉・実 の付き方や色となって彩られ、沢山の幸せが育まれていくと考えます。

前回のブログでは、32坪のボツ案を作ったことを書きました。原因はコンセプトの不在です。この時点では、流動的な「タイトル」や「テーマ」といった「一過性、その時々(それぞれ)の表現」で考えていたのでした。このため、そのようなデザイン、間取りパターンを量産してしまった訳です。

リンク 28坪は「理念と信念」そして「コンセプト」の間取り。

しかし、原因が分かってもコンセプトは決定できませんでした。また別の原因が隠れていたのです。それは、思想と指針があるにも関わらず、「一過性、その時々(それぞれ)の表現」をしたこと。持続可能性を主体としていたはずが、気付くことなく矛盾を起こしてしまった問題です。この原因は、単純に思想と指針の深堀り不足でした。浅いからブレてしまう。そのためコンセプトが決まらない。同じことを起こさないためにも必要な深堀りをしていった背景がありました。こうして定めたのが、HPにある「経営方針」となっています。

リンク 経営方針 

この背景を辿り、住まいづくりのコンセプト『ずっとずっとGreen oasisに暮らす』が策定できたのです。

リンク コンセプト

斉藤建築工業の考えるコンセプトの位置付けは、以上から「枝」として捉えることができたのでした。そうして間取り作成を開始。何代にも渡り、家族一人ひとりが使い勝手よく、愛される。コンセプトの間取りを作ることができたと感じています。

ここで最後に、そもそもコンセプトの意味とは? ネット検索すると以下のように出てきました。

・物事の基本的な考え方や観点
・概念や考え方の軸
・制作物を制作する際の基準となる考え方

となっていました。建築会社がどう捉え、考えるかによって、三者三様の位置付けや別の見かたがあると思います。正解・不正解はありませんし、そうだからこそ住宅、建築を観ることが私は楽しいんですよね。

この度もご一読いただき、誠にありがとうございました。

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