『Green oasis』8つの循環の詳述 [国産材、国内製品編]

2025.06.03　 Blog

こんにちは。斉藤です。

今回のブログは、『Green oasis』を生む8つの循環の詳述 [ 国産材、国内製品編] になります。

その前に、5月30日木製サッシ・玄関ドア「CURATIONER」見学会と題した、弊社斉藤建築工業のSaiCLE モデルハウスと、つくばみらい市「ベースポイント株式会社」様の完成住宅との２棟同時見学会を開催しました。

この模様をブログにアップいたしましたので、ぜひ併せてご一読ください。

リンク：R7 5月30日同業者だけのモデルハウス見学会

それでは、 [国産材、国内製品編] の詳述になります。お付き合いいただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

6. 国産材、国内製品編

[国産材、国内製品の使用]

「SaiCLE」には、私たちの「信念(Creed)」が込められています。「自然への感謝と謙虚な心を忘れず、住まいづくりを通じて社会に貢献し、持続可能な未来を築いていきます。」この信念のもとに使用しています。

リンク：信念(Creed)

[取り組み]

国産材と国内生産品の使用において以下の取り組みを行っています。

輸入材木・製品の削減：

海外からエネルギーを消費して国内に持ち込まれる材木、製品を極力使用しない。

地域企業、国内メーカーとの連携：

材木、製品、施工は地域企業、国内メーカーと協力し地域経済の活性化と安定供給を優先する。

[使用する国産材]

日本の国土には品質の高い木々の産地が沢山あり、林業によって守られています。国産材を使用することで、国内林業の発展・促進の一助になりたい想いがあります。林業は森の管理によって良質な木材を育成するだけではなく、洪水リスクの軽減、水の浄化や地下水の充填の助け、樹木の病気・害虫流行への対処、自然災害（火災、嵐、洪水）の減災につながります。このように木材の使用が自然との調和をもたらしくれるのです。

また、海外の材木を使用することは、輸送時における大量のエネルギー消費や海外への経済流失につながってしまいます。これを国産材の使用することによって減少させることができると考えます。加えて安定的な供給が可能になるのです。

構造材八溝桧：

主に八溝山地の茨城県産の品質と強度の高い桧を使用しています。

桧のほぼ北限である日光・八溝（栃木県・茨城県）は全国有数の良質木材産地です。

徳川家の直轄領、さらにその後の十分管理された国有林が多く、平均気温が低く雨量が少ないなどの産地の特性と相まって、高品質の桧と杉を生産しています。特有の光沢・芳香があり、耐久性も高い木材です。

樹齢の若い木材はあまり強くはありません。樹齢を重ねた桧と杉は耐久性に優れています。

栃木・茨城産の構造用の丸太の中でも良質な、おおよそ樹齢50年以上の丸太を厳選して製材しています。

十分に乾燥していない木材は、乾燥による収縮で変形しやすく、強度が落ち、木材腐朽菌やシロアリが発生しやすくなります。そこで、蒸気加熱式乾燥機を用い、10日間ほどかけ、含水率20パーセント以下の品質が安定した質の高い柱や土台の構造材を生産しています。

八溝桧

※文、画像出典：八溝の社より

リンク：「八溝材」｜八溝の杜｜茨城県

外壁材信州唐松 カラマツ T&Tパネル：

外壁のアクセントに唐松製、木サイディングを使用しています。産地は長野県安曇野、佐久、諏訪、岡谷、木曽。耐久性、木目の美しさ、経年変化による味わい、メンテナンス性が特徴です。

カラマツT&Tパネルは、今までの外壁とは異なる、新しいカタチと施工方法（特許取得済）を取り入れています。製品名の由来となる側面がT型にカットされた木表木裏を交互に配置してその中心に釘を打つことで、板の動きに追従しながら反りを抑制します（特許第5503112号）。ある箇所の板を交換する際、一般の木の外壁材の場合は全体を外す作業が必要となりますが、当製品の場合は、交換したい箇所の中心の釘を外すことでパネルが外れるため、メンテナンス性に優れています。

カラマツは昔、扱いにくい木とされていました。なぜなら、その木の細胞構造が螺旋状で扱いにくいからです。しかし、私たちが使用する20年以上経った「成熟材」は、細胞構造が安定し、その欠点がなくなっています。

さらに、外壁材として使われるカラマツは、木が成長の後半になるとできる「晩材」が多く含まれています。晩材は細胞壁がとても厚くて強い材料なので、とても丈夫です。また、晩材には細胞の間に水が浸透しにくい特徴があり、木が腐りにくいのです。

つまり、カラマツは硬くて丈夫で、外壁にぴったりな木材なのです。

カラマツは、主な針葉樹の中ではとても頑丈で、ヒノキに次ぐ耐久性です。強度もアカマツに次ぐ高い性能を持っています。

耐久性や頑丈さに長けたカラマツは、その強さとは対象的に、美しい見た目が特徴的です。色は暖かで赤みがかった光沢があり、木目も上品で、板目の模様が美しい表情をしているため、外壁材としてふさわしい品を併せ持っています。

カラマツ T&Tパネル

※出典：林友ハウス工業㈱ HP より

リンク：カラマツT&Tパネル

軒天材信州唐松：

軒天材に唐松材を使用しています。産地は木サイディングと同じく長野県安曇野、佐久、諏訪、岡谷、木曽。耐久性、木目の美しさ、経年変化による味わいが特徴です。

表面はラフ仕上げにすることで自然塗料が入り込みやすく、耐腐食性がより高まります。軒天材、木サイディング、木製サッシ・ドア共に同じ唐松材を使用しているため、外観が統一されて高級感ある落ち着いた印象をあたえます。

その他：

カップボード、棚板、カウンター材、化粧仕上げ材なども全て国産材の無垢板を使用しています。それぞれが自然素材で造られる空間は落ち着きのある居心地を提供します。

・補足

無垢フローリング、無垢建具、木製サッシ・玄関ドアについても国産材を使用しています。

[使用する国内製品]

「信念(Creed)」に相応しい製品を選びました。品質だけでなくアフターメンテナンスに対応できることも外せない要素です。品質とメンテナンスの両方を備えた製品は家族が安心できる住まいづくりにつながります。

また国産材と同じく、国内製品を使用することによって安定供給、輸送時のエネルギー、経済流失を減少させることができると考えます。

外壁塗り壁材 Soi：

メインの外壁は左官による塗り壁としています。主原料は環境に優しい漆喰を使用し、汚れ、耐久性、ひび割れにおいて非常に強いことが特徴です。加えて職人による左官仕上げは飽きがこない品のある風合いを演出します。これにより安心感と所有感につながります。

撥水効果

シリコン樹脂配合の撥水する漆喰

年月が経つほどに撥水効果が強くなり、約15年持続します。メンテナンスもしやすく、キレイが長持ちしてくれます。

※環境により変動します。

日本の風土に適応

日本の環境に嬉しい“防カビ”と“防藻”効果。雨が多く、湿度の高い地域で発生しやすいカビや藻。汚れの原因にもなる要因を寄せ付けにくくさせる機能性があります。

安心の日本産

国内製造による安定供給。国産で白度・純度が高い高品質な石灰を主原料として国内製造しています。品質管理も徹底しています。

※出典：株式会社カントリーベース HP より

リンク：Soi（ソーイ）

太陽光パネル 8.8Kw SHARP：

太陽光パネルは、なくてはならない住宅設備です。化石燃料や原子力による電力の削減やCO₂の排出を削減に貢献します。加えて住宅の省エネ化と光熱費削減になるのです。8.8kWの太陽パネルを採用しており、曇りの日でも発電が可能です。これにより消費電力が高いエアコン、おひさまエコキュートなどの自給率を高めてくれます。加えて経年によって減少しても持続的に電力を確保できるのです。

また、取付け施工には、屋根材に穴を開けずに設置できるキャッチ工法を採用しています。

・補足

予告なく他国内メーカーを変更することがあります。

給湯器おひさまエコキュートダイキン：

エコキュートはオール電化住宅で普及しており、一般的には深夜電力を使って湯沸かしをおこなって電気代を抑えています。しかし給湯は家庭消費電力の3～5の割合を占めているため、電気代の上昇がランニングコストに影響します。この消費エネルギーを削減するために商品化されたのが「おひさまエコキュート」です。日中の太陽光発電を使って湯沸かしをおこなうため、深夜電力に頼らず電気代と省エネのどちらにも貢献します。