室内洗濯物干しに扇風機の使用を諦めた理由

こんにちは。斉藤です。
ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は「室内洗濯物干しに扇風機の使用を諦めた理由」 です。
前回のブログでは、[10月1日 検証] 雨天の室内物干し(2回目)について綴りました。この検証では、初検証時(1回目)より早く乾かすべく、扇風機を使用して如何に早く乾かせるか試してみたかった訳ですが、結局あることを理由に使用することを諦めております。その理由について綴ってまいります。
前回のブログリンク: [10/1 検証]雨天の室内物干し
[その前に、また気になる本を読んでみました]
『生き方 ― 人間として一番大切なこと』(著:稲盛和夫 氏)
恥ずかしながら、今になって初めて稲盛和夫さんのご著書を手に取りました。
本書『生き方』は国内で150万部を超えるベストセラーであり、すでに読まれた方も多いかと思います。
読後の印象は、「背筋が伸びる、美しい本」でした。もっと早く出会っていればと少し悔やむほど、私にとって“バイブ本”となりそうです。
稲盛さんの言葉はとても普遍であり深く、気づけば一気に読み通していました。
恐れ多くもこれまでの自身と重ね合わせながらページをめくるうちに、
「常に謙虚であること」「原理原則に忠実であること」の大切さを優しく説いていただいた気がします。
ただただ感謝の一言に尽きます。
原理原則のもと、己を取り戻し、そして己を知る。人の幸せを第一に願い、その夢に向けて活動し続ける。
お天道様はいつも見ている。だからこそ自らを磨き続けていきたいと強く思うのでした。
[それでは本編になります。]
結論からお伝えすると、風量が強すぎることが原因です(当たり前なことでした)。
実は、10月1日以前の8月1日。この日は午後に小雨が降っていたため、16時頃から洗濯干しを行っていました。洗濯物を干して意気揚々と扇風機をONに。風量は ” 中 ” 稼働させていきました…
気象庁HPリンク:気象庁|過去の気象データ検索
2日以降も雨が降っておりましたがタイミングが合いませんでした。
以下、測定条件(環境)です。
[測定条件(環境)]
①エアコン稼働は、2階の6畳エアコン1台。” ドライ -2℃ ” の設定としています。
②洗濯物は、これまでと同じく、
・バスタオル6枚
・フェイスタオル9枚
・バスマット1枚
・ベビー用敷パッド1枚
です。
③16時10分頃 洗濯干し開始
④廊下側のドアを半開き、扇風機をセット 風量 ” 中 “
⑤浴室扉オープン。キッチン側ドア締切。
水蒸気の排出イメージ(これまでと同様)。
[検証開始早々LDKに水蒸気が多く流出し失敗…]
先ずは、ランドリー・脱衣室の温湿度表から見ていきます。
16:30 から湿度が急激に上昇していきます。これまでと違って扇風機により蒸発・乾燥が促進されているようです。
次に、LDKの温湿度を見ていきます。
同じく16:30 からLDKも開始早々に湿度が上昇してきました。つまり、ランドリー・脱衣室から水蒸気が流出していることがはっきりと分かります。
個人差はありますが、快適とされる湿度の目安として、
・容量絶対湿度は 8.0〜12 g/㎥
(1㎥当たりの水蒸気量)
・重量絶対湿度は 7.5〜10.5 g/kg(DA)
(1kgあたりの水蒸気量)
とされています。
早く乾燥させるだけでなく、この数値内に抑えることも目標にしていましたので、
開始30分でバランスが崩れ目標をオーバーしました…失敗です。
はい。単純に扇風機の送風量が大きすぎたことにが原因なのです。
[購入した扇風機について]
仕様:5枚羽、羽の直径300mm
-
弱:約800〜960 m³/h
-
中:約1,320〜1,560 m³/h
-
強:1,920 m³/h
でした。恐らくこれくらいの仕様の扇風機は大体同じ風量かと思います。
浴室の換気扇の換気量が、85㎥/h であるため、扇風機の風量が ” 弱 ” であったとしても完全に許容オーバーです。
そうして、開放していた廊下側ドアと締め切っていたドアの隙間から多量にLDKへと流出となりました。
この時をもって夏の検証時は扇風機の使用をやめようと決めたのでした。
(考えればすぐ分かることなのに、タイムトライアルに気を取られてしまい反省)
[とりあえずそのまま乾燥を続けました]
目標はオーバーしてしまいましたが、それならば何時間で乾くのか気になり、廊下側、キッチン側のドアを全開にして続けることにしました。
全て乾いたのは、21時ごろ。約5時間で乾いたことになります。乾燥の時間の記録は大幅に更新しました。
また、湿度の目標は超えてこそいますが、考え方によっては少し超えただけで済んだとも言えるかもしれませんね。
湿度の快適さは個人差も起因していますので、体感しても一定数の方は許容範囲と感じるかもしれません(ちなみに私の場合は、まだまだ快適に感じました。)
しかしながら、これ以上に洗濯物を干した場合、より流出することが考えられるため気に掛けておく必要はあると思います。
[しかし気になることが浮上]
それは、これまで壁掛けのサーキュレータ使用していながら安定した洗濯干し環境となっていたことです。
考えてみたところ、短所として捉えていた首振りの角度が狭いことや送風量が扇風機と比べて少ないため、
ちょうどバランスを保っていたと思うのです。
実際に10月1日の検証では、その確認も併せていました。結果、(前回ブログのように)雨天でも安定した蒸気排出が出来ていたことに加え、再現性も高いと感じています。このサーキュレータを購入して残念に思っていたのですが、実は、最適だった可能性が高いと考えます(サーキュレータ君 ごめんなさい)。
[最後に]
この扇風機検証は事前によく考えればどうなるか分かることでもありましたが、実測したことで、この洗濯量がどれくらいの流出で納まるのか、何となくイメージできる気付きになりました。今後に役立つ大事なことなのかもしれませんね。前回綴ったように今度は乾燥する冬にやってみるとどんな結果になるのか楽しみです。
以上になります。ご参考になりましたら幸いです。
この度もブログをご一読いただき誠にありがとうございました!
自然素材・高気密高断熱・住宅性能を大切にする工務店 斉藤建築工業㈱
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