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気密性能について

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気密性能

  • C値 0.3㎠/㎡以下に設定

    C値に影響する要素として、サッシや玄関ドア本体に備わっている気密性能も重要ですが、最の要素は建築途中の設備・電気・木工事における気密施工をしっかりと行うことです。
    特に木工事はその多くを担っており、壁・床断熱のFPパネルを組み込んだ隙間の目張り。天井断熱材セルローズファイバーのべーパーバリア目張り。柱や軸組み金物部の隙間埋め(断熱処理)、土間部基礎立ち上がりの隙間埋め等々を大工の手で一つひとつ施します。
    これは長年の経験や知識による職人の施工品質といえるものです。安定した気密施工に繋がり、弊社ではC値を 0.3㎠/㎡以下まで気密性能を高めてきました。
    気密は、経年と共に気密は少しずつ落ちてしまいます。低下のペースは建物の種類や環境条件によって異なりますが、年間0.5%から2%程度とされています。この値は、築年数、建材の種類、気候条件、建築品質、地震の影響を受けて低下する可能性があります。そのため、高い気密性能を新築時から備えておくことが長期において非常に重要になります。C値 0.3㎠/㎡以下に設定した意図はこの考えからです。

  • 気密性能(相当隙間面積C値)とは?

    気密性能は、冷蔵庫に例えるとイメージが付きやすくなります。冷蔵庫のドアがしっかり閉まっている場合は、中の冷気が逃げにくく食材が新鮮な状態を保ちます。これは高い気密性能の表れです。ドアの閉まりが悪いと隙間から冷気が外に逃げてしまい、冷蔵庫の中が冷えなくなってしまいます。気密性が低いことから食材の鮮度が保てません。加えていくら時間を掛けても設定室温に届かないため、必要以上に電力消費を続け、電気代が高くなってしまいます。冷蔵庫に高性能な断熱材が備わっていても、気密性能が低ければその性能を十分に発揮できないのです。
    住宅も同様です。やはり断熱性能が高くても気密性能が低ければ、意味を成さないためとても重要です。気密性能は「C値」として実測から数値で示すことができます。国の基準値は、2009年の省エネ改正前までは5.0㎠/㎡でしたが、改正後からは値が示されておらず現在も基準がありません。1.0㎠/㎡を切る住宅であれば気密性能が良い住宅とされています。

    気密性能(相当隙間面積C値)
  • 気密性が高いFPパネル

    FPパネル

    パネル式であるため躯体に組み込まれると隙間がほとんど生まれません。組み込んだ外周に特殊な気密テープで目張りを行うことでより高い気密性能を確保します。