[検証編] 令和8年 9月7日 秋雨の室内洗濯物干し Ver2.0 (後編)

こんにちは。斉藤です。
ブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
今回のブログは、[秋雨の室内洗濯物干し Ver2.0 (2026/09/07) 後編 ] です。
前回の[実験編] リンクはこちらから:[実験編] R8年秋雨の室内洗濯物干し Ver2.0

[今回も、消費電力量と消費電気料金まで検証します]

令和8年 6月26日 梅雨の室内洗濯物干しでの実験では、全て干し終えてから 5時間30分で乾きました。
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今回の物干し実験では、全ての干し終えてから 5時間10分後で乾いています。20分早い結果となりました。
前回と今回との実験環境に違い
①外気温が平均2℃前後高い (湿度100%は変わらず)
②1階LDK 6畳用エアコンを暖房設定を 24℃。風量 ” 弱 ” (前回 25℃。風量 ” 弱中 ” )
③2階廊下 6畳用エアコン 冷房設定を 25℃ 。風量 ” 弱中 ” (前回は、25℃。風量は、” 中 ” )
④吹抜けのシーリングファンを下向きに回転 (前回は、上向き)
これらの違いによる室内温湿度と電気代の違いについて確認してまいります。
どのような結果になったのかワクワクです(^_^)
補足:①~④それぞれ一つずつデータから検証することが難しいため、
全体を通してこの環境下での検証となりますのでご了承ください。
[前回と同じく5箇所の温湿度を測定しました]
「1階キッチン、1階ランドリー室、1階リビング、2階子供部屋、2階寝室」の計5地点。
「SwitchBot」による測定となります。
また、2階各室の扉は、全て閉めた状態です。そこにオリジナルの全館空調を稼働させて測定しました。
<1階 >

< 2階 >

湿度は、「重量絶対湿度 g/kgDA」に変換して確認していきます (乾いた空気1kgの中の水蒸気量)。
目安としては、
10 g/kgDA 前後:かなり乾きやすい
12〜14 g/kgDA:室内干しでも乾きやすさを期待しやすい範囲
15 g/kgDA 以上:湿気が多め
17 g/kgDA 以上:乾きにくさ・カビリスクを意識したい領域
個人差はありますが、生活の中では14g/kgDA前後までであれば、
不快感が出にくい範囲として見ています。
また、エアコン2台による再熱除湿再現は翌朝以降も継続させています。
ただし、洗濯物を取り込んだ後は、気化熱による気温低下ほぼ発生しないと見て、
1階暖房エアコンの設定を
24℃。風量 ” 弱 ” → 23℃。風量 ” 弱 ”
に変更しました。干し終えた後の温湿度を引き続き記録していきます。

[それでは、5箇所の測定結果を見ていきます]
それぞれ、9月7日 12時から翌日の8日5時までの結果を表にまとめました。
想定として、夜に干した洗濯物を朝方に取り込むイメージです。
①ランドリー室

平均:約11.3 g/kgDA 最大:13.1 g/kgDA(17:00) 最小:10.0 g/kgDA(翌朝5:00) 12:00時点:10.6 g/kgDA ピーク時:13.1 g/kgDA(17:00) 翌朝5:00:10.0 g/kgDA
平均:約11.3 g/kgDA
最大:13.1 g/kgDA(17:00)
最小:10.0 g/kgDA(翌朝5:00)
12:00時点:10.6 g/kgDA
ピーク時:13.1 g/kgDA(17:00)
翌朝5:00:10.0 g/kgDA
洗濯物を干したランドリー室では、12:00時点の10.6g/kgDAから上昇し、17:00に13.1g/kgDAでピークとなりました。
上昇幅は2.5g/kgDAで、今回測定した5室の中では最も大きな変化です。
洗濯物から発生した水蒸気の影響が、干した場所に最も強く表れた結果だと思います。
一方、ピークを迎えた後は時間とともに低下し、翌朝5:00には10.0g/kgDAまで戻りました。
ランドリー室では一時的に湿気が増えましたが、翌朝まで高い状態が続くことはなく、開始時点よりも低い水準まで落ち着いています。
②リビング

平均:約10.8 g/kgDA 最大:12.1 g/kgDA(17:00) 最小:10.0 g/kgDA(翌朝5:00) 12:00時点:10.6 g/kgDA ピーク時:12.1 g/kgDA(17:00) 翌朝5:00:10.0 g/kgDA
平均:約10.8 g/kgDA
最大:12.1 g/kgDA(17:00)
最小:10.0 g/kgDA(翌朝5:00)
12:00時点:10.6 g/kgDA
ピーク時:12.1 g/kgDA(17:00)
翌朝5:00:10.0 g/kgDA
リビングの重量絶対湿度は、12:00時点の10.6g/kgDAから緩やかに上昇し、17:00に12.1g/kgDAでピークとなりました。
ランドリー室と同じ時間帯にピークを迎えていることから、洗濯物から出た水蒸気がリビング側にも伝わっていたと考えられます。
ただし、ランドリー室の13.1g/kgDAに対して、リビングは12.1g/kgDAに収まっており、上昇幅は比較的穏やかでした。
その後は少しずつ低下し、翌朝5:00には10.0g/kgDAまで下がっています。生活の中心となるリビングに湿気が残り続けるような動きは見られませんでした。
③キッチン

平均:約10.9 g/kgDA 最大:12.5 g/kgDA(17:00) 最小:10.0 g/kgDA(翌朝5:00) 12:00時点:10.4 g/kgDA ピーク時:12.5 g/kgDA(17:00) 翌朝5:00:10.0 g/kgDA
平均:約10.9 g/kgDA
最大:12.5 g/kgDA(17:00)
最小:10.0 g/kgDA(翌朝5:00)
12:00時点:10.4 g/kgDA
ピーク時:12.5 g/kgDA(17:00)
翌朝5:00:10.0 g/kgDA
キッチンの重量絶対湿度は、12:00時点の10.4g/kgDAから上昇し、ランドリー室と同じ17:00に12.5g/kgDAでピークとなりました。
ランドリー室ほど高くはなっていませんが、洗濯物から出た水蒸気が1階の空間へ広がっていた様子が数字から確認できます。
その後は徐々に低下し、翌朝5:00には10.0g/kgDAまで下がりました。
室内干しによる影響は一時的に見られましたが、翌朝まで湿気が残り続ける結果にはなりませんでした。
④2階 子供室

平均:約10.6 g/kgDA 最大:11.5 g/kgDA(18:00) 最小:9.9 g/kgDA(翌朝5:00) 12:00時点:10.6 g/kgDA ピーク時:11.5 g/kgDA(18:00) 翌朝5:00:9.9 g/kgDA
平均:約10.6 g/kgDA
最大:11.5 g/kgDA(18:00)
最小:9.9 g/kgDA(翌朝5:00)
12:00時点:10.6 g/kgDA
ピーク時:11.5 g/kgDA(18:00)
翌朝5:00:9.9 g/kgDA
2階子供室の重量絶対湿度は、12:00時点の10.6g/kgDAから緩やかに上昇し、18:00に11.5g/kgDAでピークとなりました。
1階の各室よりもピークが1時間遅く、上昇幅も0.9g/kgDAに収まっています。
洗濯物から出た水蒸気の影響は2階にも伝わっていますが、ランドリー室や1階の居室と比べると、その変化は小さく穏やかでした。
翌朝5:00には9.9g/kgDAまで下がり、室内干しを始めた12:00時点よりも低い状態になっています。
⑤2階 寝室

平均:約10.6 g/kgDA 最大:11.3 g/kgDA(18:00) 最小:9.9 g/kgDA(翌朝5:00) 12:00時点:10.4 g/kgDA ピーク時:11.3 g/kgDA(18:00) 翌朝5:00:9.9 g/kgDA
平均:約10.6 g/kgDA
最大:11.3 g/kgDA(18:00)
最小:9.9 g/kgDA(翌朝5:00)
12:00時点:10.4 g/kgDA
ピーク時:11.3 g/kgDA(18:00)
翌朝5:00:9.9 g/kgDA
2階寝室の重量絶対湿度は、12:00時点の10.4g/kgDAから緩やかに上昇し、18:00に11.3g/kgDAでピークとなりました。
上昇幅は0.9g/kgDAで、今回測定した5室の中では最も低いピーク値となっています。
洗濯物から発生した水蒸気は2階寝室にも伝わっていましたが、その影響は限定的で、全体を通して比較的安定した状態を保っていました。
翌朝5:00には9.9g/kgDAまで下がり、開始時点を下回る水準まで落ち着いています。
【5地点平均の重量絶対湿度】

平均:約10.9 g/kgDA 最大:12.0 g/kgDA(17:00) 最小:10.0 g/kgDA(翌朝5:00) 12:00時点:10.5 g/kgDA ピーク時:12.0 g/kgDA(17:00) 翌朝5:00:10.0 g/kgDA
5室平均の重量絶対湿度は、12:00時点の10.5g/kgDAから上昇し、17:00に12.0g/kgDAでピークとなりました。
家全体の平均としては、洗濯物を干したことによる上昇幅は1.5g/kgDAです。
ランドリー室では最大13.1g/kgDAまで上昇しましたが、リビングやキッチン、さらに2階へと離れるにつれて変化は小さくなりました。
水蒸気は家の中へ広がったものの、特定の場所を除いて急激に湿度が高くなる動きではなかったことが分かります。
(乾きやすさを期待できる12〜14 g/kgDA内に収まっている)
ピーク後は5室とも低下し、翌朝5:00の平均は10.0g/kgDAとなりました。これは12:00時点より0.5g/kgDA低い数値です。
今回の条件では、室内干しによって家全体の水蒸気量は一時的に増えましたが、
その湿気が翌朝まで残り続けることはなく、家全体として落ち着いた状態へ戻ったことが確認できました。
[前回と今回との実験環境に違いと考察]

今回は、全て干し終えてからおよそ5時間が経過した19時50分に、全ての洗濯物の乾燥を確認しました。
前回の約5時間30分と合わせて見ると、外気条件や空調設定が変わっても、同じ程度の時間で乾かせた結果となっています(^_^)
重量絶対湿度を見ると、5室平均のピークは、前回の約12.4g/kgDAに対して今回は約12.0g/kgDA。
ランドリー室も、13.6g/kgDAから13.1g/kgDAとなり、測定値では前回よりも少し低いピークとなりました。
ただし、この違いを「外気温が高かったから」「風量を下げたから」と、いう理由で説明することは難しいと感じました。
外気温について

エアコンとシーリングファンについて
今回は前回より平均で2℃前後高い条件でした。同じ相対湿度100%でも、温度が高い空気ほど多くの水蒸気を含んでいます。
外気温が高ければ、室温を保ちやすくなりますが、24時間換気などで入る外気の水蒸気量が増えてしまいます。
そのため今回、外が温かいから乾燥に有利とは簡単に言えないと感じます。そして、今回は1階の暖房設定を25℃から24℃に下げました。
ランドリー室の室温は23.2〜24.5℃で推移しています。
洗濯物を干した後には一時温度が下がりましたが、今回の下げた設定で前回よりも早く乾いたことを考えると、
外気温と室内環境に合わせて、エアコンを設定することで乾燥時間が変化するのだと思います。

また、2階の冷房風量を「中」から「弱中」への変更と、吹抜けのシーリングファンを上向きから下向きに変更しました。
これらは、冷房や除湿の働き、家の中の空気の流れに影響した可能性はあります。
朝方の室温を今回の測定点で平均すると、1階が約24.3℃、2階が約23.2℃で、差は約1.1℃でした。
前回の約2℃の差より小さい結果ですが、暖房設定や外気条件も変わっているため、シーリングファンによる効果とは言えないのです。
しかしながら、『SaiCLE』において、洗濯の悪条件下でもしっかり乾く室内環境を再現できることを改めて感じました。
(1・2階エアコン、シーリングファンを稼働させることがポイント)
ドレーン排水量について

採取した1時間の排水量は、前回の約1.15Lに対して今回は約0.90Lでした。
採取した1時間の排水量は、前回の約1.15Lに対して今回は約0.90Lでした。
排水量は少なかったのですが、これが洗濯物の乾燥の遅れにつながる結果になりませんでした。
また、乾燥期間全体の除湿量や、洗濯物から出た水分だけを表しているわけではありませんが、
エアコンに入る空気の温湿度によっても変わります。やはり、乾燥の進み採取した時間が遅かったように感じます。
反省点として次回は、もう少し早く採取したいと思います(>_<)
乾いた後の湿度

洗濯物を取り込んだ後についても、比較する時間をそろえてみました。
前回は午前1時30分に乾燥を確認し、その約4時間後の午前5時30分には、5室平均が約10.3g/kgDAまで下がっています。
今回は19時50分に乾燥を確認し、約4時間後の午前0時には、約10.5g/kgDAとなりました。
開始前の5室平均は、前回が約10.4g/kgDA、今回は約10.5g/kgDAです。
つまり、両回ともに乾燥を確認してから約4時間後には、測定した室内の水蒸気量が開始前に近くなった。
今回の実験では、複数の条件を同時に変更しているため、どの変更がどれだけ効いたのかまでは分からずですが、
それでも、梅雨と秋雨という異なる条件で、エアコンの設定を調整しながら、
同程度の時間で洗濯物が乾き、その後の湿度も落ち着いていく様子を確認できたのは収穫です(^_^)
[消費電力と電気代]

今回は、純粋に洗濯を開始した、12:55 から 洗濯物が乾いて取り込んだ、19:50 までの、
6時間55分(約7時間)掛かった消費電力と電気代を確認していきます(自家発電による自家消費は無視します)。
消費電力量の合計:約5.53kWh
この時間帯の使用電気料金 : 約約132.4円/kWh
となりました。
電気料金は、東京電力「くらし上手」の2026年9月時点の単価をもとに、
燃料費調整単価と再エネ賦課金を含め、1kWhあたり23.94円/kWhとして換算しています。
補足:前回の6月よりも電気代が安くなっています。6月は、27.71円/kWhでした 。
これは、国の補助金が効いています。
今回を表にまとめてみましたのでご覧ください。

前回と同様に、「冷蔵庫、照明、パソコン、TV、洗濯機、24時間換気、トルネックス、
シーリングファン、オリジナル全館空調」など、通常使用している家電・機器の電力も含まれています。
今回の約132円は「室内干しだけにかかった電気代」ではありません。
[前回と比較]
電力単価が変わったことや洗濯から乾燥までの時間を抽出して前回の表を再編集しました。
(よくよく考えたら洗濯→乾燥までの比較が分かり易いですよね💦)

9月の電力単価に合わせた結果
消費電力量の合計:約8.85kWh
この時間帯の使用電気料金 : 約212.0円/kWh
となりました。
こうして今回と前回を比べると今回の方が
消費電力量の合計:約3.32kWh 少なく
この時間帯の使用電気料金 : 約79.5円 安い
結果となりました。
これは、エアコンの設定を変更したことによる省エネ効果の可能性もありますが、
外気温が約2℃の違いも考えられます。また、前回よりも早く乾いたことによる時短効果もあると思います。
しかしながら、基に立ち返るとコインランドリーの費用、時間、移動を考えると必要十分な結果と感じました。
[今回の実験・検証を通して]
雨の日に家族4人分ほどの洗濯物を洗い、室内に干し、乾燥を確認するまでの約7時間。
その間、家の中で通常どおり電気を使いながら、モデルハウス全体で約132円という結果を、私は十分に現実的な数字だと感じました。
もちろん、コインランドリーの乾燥機には、短時間で乾き、ふっくら仕上がる良さがあります。
一方、自宅で乾かすことができれば、洗濯物を車へ運ぶことも、雨の中を移動することも、乾燥が終わるまで待つこともありません。
金額だけではなく、移動時間や手間、雨天時の運転リスクまで含めて考えると、住まいの中で洗濯を完結できることには、大きな価値があると思います。
今回の検証で確認できたのは、「高性能住宅なら早く乾く」という単純な結果だけではありません。
雨が続いても、洗濯物がきちんと乾く。
一時的に増えた湿気も、時間とともに落ち着いていく。
そして、そのためにどれくらいの電気を使ったのかも確認できる。
こうした日々の安心として表れるものが、私の考える住宅性能です。
これからも『SaiCLE』モデルハウスでは、実際の暮らしに近い条件で実験と検証を重ねながら、
性能が暮らしにどのような違いを生み出すのか、確かめていきたいと思います(^_^)
最後に、『SaiCLE』モデルハウスで実際に「洗濯物を乾かして確かめてみたい」という方も大歓迎。
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掲載画像は完成イメージCG
※実際の外構とは異なります。

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