『SaiCLE』自邸 新築工事記録⑩ [外壁、内部造作、塗装など]

こんにちは。斉藤です。
ブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
今回のブログは、『SaiCLE』自邸の新築工事記録⑩。外壁、内部造作、塗装、キッチン設備の取り付けなどをご紹介します。
大工工事(木工事)も終盤に入り、内外ともに仕上げが進んできました。
図面の中に描かれていた線が、木の手触りや色、そして実際に過ごす「居場所」へと少しずつ変わっていく。仕上げ工事に入ると、家づくりがまた違った表情を見せ始めます。
そして来週、いよいよ自邸完成見学会のご案内ができると思います(^_^)
前回の工事進捗⑨ブログはこちら: 『SaiCLE』自邸 新築工事記録⑨
[外壁張りが進んできました]

自邸の外壁面積のおよそ9割には、長野県産の信州カラマツ外壁材(T&Tパネルほか)を採用しています。
大工さんがカラマツ板を一枚ずつビスで張っていくため、メーカー製の窯業系サイディングと比べると、どうしても施工に時間が掛かります。
T&Tパネルは、断面がT字型と逆T字型になった板を交互に重ねて張っていく、独特の施工方法です。

カラマツは樹脂分(ヤニ)を多く含み、水に強く、耐久性に優れた木材です。
さらにT&Tパネルには、将来的に大きく割れたり腐食したりした板があった場合、周辺の板を一部外すことで、傷んだ箇所だけを交換しやすい特徴があります。
外壁全面を張り替えるのではなく、必要な部分を修繕しながら使い続けられる。長期的なメンテナンス費用や、廃棄する材料を抑えることにもつながります。
この考え方に共感し、「孫子の代まで残る住宅」を目指す『SaiCLE』と、とても相性が良いと思い採用しました。
外壁の完成まで、あと少しです。
大変暑い中、一枚ずつ丁寧に張っていただき、本当にありがとうございます。
[破風も板金を取付ました]

破風とは、屋根の横雨樋を取り付ける箇所をイメージすると分かり易いと思います。
屋外で風雨にさらされる場所のため、耐久性を考え、板金屋さんにガルバリウム鋼板で仕上げてもらいました。
耐久性のある無垢板を使うことも、一つの選択肢です。これについては、正直なところ迷いました。
無垢材ならではの自然な風合いは、シンプルに格好良く、私の好みだったのです。
しかし、雨や湿気の影響を受けやすく、将来的な塗装や補修も必要になります。
今回は見た目の好みだけで決めず、長期的なメンテナンス性を優先して、ガルバリウム鋼板を選択しました。
カラーはブルーグレーです。カラマツの外壁と、オレンジ色の軒天との対比によって、屋根まわりを引き締める色合いになりました。

[2階の内部造作]
2階の壁や木部の造作も進んできました。自邸の2階は、モデルハウスとは少し異なる間取りにしています。
内部の柱をできるだけ少なくしながら、許容応力度計算による耐震等級3を取得しています。
後から変えられない構造の安全性は、最初から妥協しない。そのうえで、家族の暮らし方に合わせて、2階の間取りを変えられるようにする。
これが、『SaiCLE』を間取りのセミオーダーにできる、自由度の高い骨格「スケルトン・インフィル」の特徴です。

扉を設けない開口部の上には、木製の横格子を設けました。
6畳用ルームエアコンの空気を2階全体へ行き渡らせるため、開口上部を壁で塞がず、気流の通り道として活かす狙いがあります。
ただ開けておくだけでも、空調上の役割は果たします。しかし、毎日目にする場所だからこそ、機能だけでなく、少し表情のある空間にしたい。
そこで、和風建築の「欄間」を少しだけ意識したデザインを、自邸に取り入れてみました。
空調と意匠を両立できるのか。実際に暮らしながら確かめてみたいと思います。

[2階に小さなセカンドリビングをつくる]
大工さんが、造作のオリジナルソファを製作しています。造作ソファは、私にとっても大工さんにとっても初めての挑戦です。
私が作成した図面どおりに骨組みができ上がり、まずはひと安心(^_^) 大工さん、腕を上げたか!?

これから木部の削りや調整、カウンターテーブル、クッションの製作へと進むため、今回お見せできるのはまだ少しだけになります(^-^;
完成しましたら、改めて写真を掲載したいと思います。この造作ソファは、2階の吹き抜けに面したスペースに設けています。
南側には大きなFIXの木製サッシがあり、2階からの景色を眺められる場所です。
広さはコンパクトですが、景色を眺めながら腰掛けたり、本を読んだり、家族と話したり、一人で少し落ち着いたりできる。
単なる2階ホールではなく、「小さなセカンドリビング」のような場所になればと思っています。
広い部屋をもう一つ増やすのではなく、本来なら通り過ぎるだけの場所に、造作によって新しい居場所を重ねる。
限られた面積を活かしながら、室内の居心地や暮らしの楽しみを増やせるのも、造作の魅力だと思います。
完成見学会では、写真だけでは分かりにくい座り心地や窓からの景色、吹き抜けとのつながりまで、実際に体感していただけたらと思います。
[内部塗装を開始しました]
内部の塗装は、1階から進めています。写真は、ダイニングキッチンのカラマツ材を張った天井です。
塗料には、亜麻仁油を主原料とした自然系オイルを使用しています。カラーはモデルハウスと同じクリア色です。
木本来の色や木目を活かしながら、年月とともに少しずつ深みを増していく、木の経年美化を楽しめる色を選びました。

1・2階ともに、木工事が完成した場所から順次、塗装屋さんに塗っていただいています。
「『SaiCLE』は木部が多いので、塗り甲斐がある!」と塗装屋さん。ですよね(^_^)
見える木部の多くを、メーカー製の既製建材ではなく、無垢材と造作によってつくっているのですから。
塗装する面積は多くなりますが、その分、木の表情や手触りを感じられる室内に仕上がっていきます。
[造作キッチンのIHコンロ、換気扇取付]
新築工事記録⑧では、パナソニック製のワイド60cm・フロントオープン食洗機の取り付けをご紹介しました。
今回は、同じくパナソニック製のIHクッキングヒーターと、富士工業製の同時給排式レンジフードを取り付けます。
新築工事記録⑧リンク:『SaiCLE』自邸 新築工事記録⑧
HIコンロを入れます…

おっ、ピッタリ入った!良かったー!いい感じ(^_^)

自邸では、パナソニック製品を好んで選んでいます。これから取り付けるキッチン水栓もパナソニック製です。
国内メーカーであることも理由の一つですが、昨年、宇都宮のパナソニック工場を見学した経験が、大きなきっかけになっています。
製品そのものだけでなく、どのような環境で、どのような考え方を持ってつくられているのか。
実際の製造現場を見たことで、製品に対する印象や信頼感も変わりました。
よろしければ、過去の工場見学ブログもご覧ください。
宇都宮パナソニック工場見学ブログリンク:「つくる責任」パナソニック工場見学
そして、富士工業製の同時給排式レンジフードを取り付けます。同時給排式は、調理時の空気を排出すると同時に、屋外から給気も行います。
排気だけを行うレンジフードに比べて、高気密住宅で起こりやすい室内の負圧を抑えられることが特徴です。
給気側の機構も加わるため、本体にはかなりの重量があります。

『SaiCLE』の標準仕様では、排気専用のレンジフードを採用し、そのすぐ近くの壁に「パスカルダンパー」を設けています。
パスカルダンパーは、レンジフード運転時などに生じる室内外の圧力差に応じて開き、必要な外気を取り入れる差圧式給気口です。
方式は異なりますが、レンジフード運転時の給気不足を補い、室内の過度な負圧を抑えるという目的は共通しています。
今回、自邸に同時給排式を採用したのは、モデルハウスのパスカルダンパー方式と実際に比べてみたいと思ったからです。
掃除のしやすさや使用感、給気のされ方、それぞれの長所と短所を、これから実生活の中で確かめていきます。
同時給排式は、排気専用のレンジフードと比べて高価です。
もし暮らしてみて、それほど大きな違いを感じられなかったとしても、それでヨシです。
実際に使い比べた経験をもとに、お客様の暮らしやご予算に合わせて説明できることが大切だからです。
今回のブログは以上になります。
仕上げ工事が進み、図面の中にあった線が、座る場所、景色を眺める場所、料理をする場所へと変わってきました。
ここから、自邸の全容が少しずつ見えてくると思います。来週には、完成見学会のご案内もできる予定です。
ご一読いただき、ありがとうございました。
今後もお楽しみに(^_^)
自然素材・高気密高断熱・住宅性能を大切にする工務店 斉藤建築工業㈱
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