自邸建築地の土地探しストーリー 前編

こんにちは。斉藤です。
この度もブログをご覧いただきありがとうございます!
今回のブログは、 [自邸の土地探しストーリー 前編] です。
以前、ブログの中で自邸の土地探しについて綴っていきたいと書いておりました。
少し時間が空いてしまいましたが、今回からその経緯を振り返っていきたいと思います。
現在、土地探し中の方にも何か参考になりましたら幸いです。

[土地探しの期間は、土地契約まで約2年]
正直、当時の私は、これほど時間を要するとは思っていませんでした。
「旧関城町だし、ネットの土地情報を見れば、条件に合うところはいくつかあるだろうな」そのくらいの軽い感覚でいたのです。
その条件とは、以下の4点でした。
① 子供たちと同じ学区内
できれば、現在の住まいから近い方がよい
② 敷地は小さくてもよいが、開放的で、ある程度景色を楽しめる
③ 水道(市水)が通っている
④ 浄化槽の側溝放流が可能
以上の4点です。
下水のある「市街化区域」を必須としていなかったので、何となくこの条件であれば、それほど難しくはなさそうに感じていました。
また、「10年ルール」や「区域指定」も念頭に考えていたため、検索すればある程度はヒットするだろうという期待もありました。
ところが、いざネットで土地情報を検索してみると、「あれ?意外にもヒットが少ない?」と思いながら、いくつかの物件に目を通していくことになります。
③、④は大丈夫でも、①、②に難あり。
①は、現在の住まいから結構離れてしまう。②は、分譲区画のようなところが多く、景色を楽しむどころではない。
この時、自分が少し甘く考えていたことを直感しました。
「畑や空き地が多いからといって、有効な土地物件数と比例しているわけではないのか」そう感じたのです。
[条件に合いそうで、合わない土地]
「10年ルール」が適用できそうな売り土地でも、現状が畑であり、300坪を超えるような広大な土地であることもありました。
市街化調整区域で自己用住宅を建てる場合、開発許可上の敷地面積には一定の目安があり、一般的には500㎡前後が一つの基準になります。
そのため、300坪を超えるような土地では、住宅用地としてそのまま計画するには大きすぎるという問題がありました。
加えて、現況が農地である場合には、農地転用などの手続きも必要になります。
私自身が農家として農地を取得するわけではないため、単純に「畑をそのまま買って家を建てる」というわけにはいきません。
そして何より、土地が大きすぎて、とても管理しきれません。
一方、「区域指定」内の土地物件は、先の通り分譲地が多い印象でした。
ただし、「角地」「日当たりのよい南側」「整形地」「大きさにゆとりがある土地」など、条件の良い土地は、すでに売れてしまっています。
そこに残っている土地が販売されている。そのような印象を受けました。
そもそも、旧関城町内では、分譲開発の絶対数自体も少ないように感じました。
分譲地以外の土地もあるにはあるのですが、①の条件に合わない。または、④の条件に合わない。
つまり、浄化槽の放流が側溝ではなく、敷地内処理になる。そのような土地が多く、一筋縄ではいかなかったのです。
[行き詰まる]
そこで、ネット情報だけではなく、地元の不動産業者にも相談しながら探してみました。しかし、結果としては行き詰まってしまいます。
思い起こせば、旧関城町内でこれまで新築されてこられたOB様は、もともと土地をお持ちの方でした。
そうです。旧関城町内で、土地探しからお手伝いをさせていただいたOB様は、実はいらっしゃらなかったのです。
もはや条件云々ではなく、「旧関城町内の土地探しって、想像していた以上に難しい」そう思い知りました。加えて、土地探しには「時の運に恵まれること」も大切な要素なのだと感じたものです。
[妥協してみる]
こうなってくると、「何ごとも多少の許容は必要である。理想が高すぎたのだ」と考えるようになりました。
そこで今度は、②の条件を少し妥協していくことにしました。とは言え、ネット情報や不動産業者からの情報は、すでにひと通り収集している状態です。
①の条件まで妥協しない限り、これ以上新しい土地物件はなかなか出てこない。
となれば、これまで収集してきた土地物件の中から、妻と候補を整理し、その中で決めるしかないのかもしれない。
そう考え、今度は実際に不動産業者へ直接伺い、候補地を現地で確認させていただきました。
[現地に立つと、見えてくるものがある]
そうして実際に現地を確認してみると、やはり簡単には決められませんでした。
景色の問題だけではなく、日当たり、隣地との関係、道路の状況など住み始めてからの生活環境に影響しそうな点が見えてきたのです。
パッシブ設計の視点や、敷地の読み取り方の経験からこそ気づける点もありました。土地は、価格や面積、方位だけでは判断できない。
改めてそう感じました。結果として、妥協以前の問題点が見えてきてしまったのです。
[今じゃないのかな?]
ここで、諦めといいますか、「もはや、今はどうしようもない状態に置かれているのかもしれない」そう感じました。
土地探しには、時の運に恵まれることも必要です。
「今じゃない」そう考え、焦らず時間を使って情報収集していくことを妻に話しました。
土地は、後から替えることのできない資産です。とは言え、人口減少が進む現実の中で、私は「将来も価値が高く残る土地」を求めていたわけではありません。
けれど、せめて子供たちに何かあった場合、将来もきちんと売れそうな土地であること。そして、家を含めて次の誰かに引き継げる可能性があること。
そうした目線も必要だと、改めて見つめ直した時でもありました。
[それから約1年]
そこから、さらに約1年をかけて土地を探していくことになります。しかし、土地情報に大きな動きはありませんでした。
ほとんど変わらない状況を見続けてきて、私は次第にこう感じるようになりました。
旧関城町内で、自分たちの希望条件を備えた土地が自然に売りに出ることは、もはや期待しない方がよいのではないか。
そう思わないと、本当に何年かかるか分かりません。土地探しの分岐点に立ったような気がしました。

[このままじゃダメだ。最後の手段]
このままでは、新築の計画そのものが停滞してしまいます。事業主である私自身の年齢も考慮しなければ、住宅ローンにも影響が出てしまいます。
年齢が上がれば、審査基準も厳しくなっていきます。子供たちも成長し、住まいは手狭になってきていました。
加えて、妻への住環境のストレスも少しずつ増えてしまいます。
では、どうするか。もう最終手段を取るしかないかもしれない。そう考えた時に浮かんだのが、「地主さんに直接交渉すること」です。
私の立場上、地元の地主さんを巡ってご相談させていただくのは、正直気が引けていました。
「斉藤建築工業の斉藤さんが、自邸建築のために、うちの土地を売ってほしいと来た」
そんな話が地域で回ってしまうことは、できれば避けたかったのです。
だからこそ、なるべく目立ったことはせず、ネット情報や不動産業者を通じて土地を探していました。
しかし、状況が状況です。これ以上、時間をかけている余裕もありません。立場上の恥を忍んででも、動くしかない。
そう覚悟を決めたところで、土地探しはようやく次の段階へ進んでいきます。
前編はここまでとなります。
後編では、地主さんへの直接交渉、そして現在の建築地にたどり着くまでの経緯を綴っていきたいと思います。
ご一読いただきありがとうございました。
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